新商品開発やサービス展開において、多くの企業が頭を悩ませるのが「売れる商品」を生み出すこと。
しかし、その成功の裏には、地道で徹底的なリサーチが不可欠です。
この記事では、売れる商品開発の成功確率を飛躍的に高めるリサーチの重要性と、具体的な3つのステップについて解説します。
商品開発において、リサーチの重要性はどれくらいでしょうか?
私は、リサーチが全体の9割を占めると考えています。
なぜなら、どれだけ素晴らしいアイデアや技術があったとしても、市場のニーズとかけ離れていたり、競合他社との差別化ができていなかったりすれば、売れる商品にはなり得ないからです。
多くの企業は、すぐに商品の企画や開発といった「施策立案」に飛びつきがちです。
しかし、これは航海で言えば、羅針盤も地図も持たずに大海原に漕ぎ出すようなもの。
それでは、目的地にたどり着けないばかりか、遭難してしまう可能性さえあります。
だからこそ、徹底的なリサーチを通じて、市場の状況を把握し、自社の強みを活かせる戦略を立てることが、成功への第一歩となるのです。
リサーチを効果的に行うためには、以下の3つのステップを踏むことが重要です。
環境分析とは、文字通り、自社を取り巻く環境を徹底的に分析することです。
具体的には、以下の3つの視点から分析を行います。
業界分析: 業界全体の動向、市場規模、成長率、トレンドなどを把握します。例えば、現在どのようなニーズが高まっているのか、どのような技術革新が起きているのか、といった情報を収集します。
競合他社分析: 競合他社の製品やサービス、価格帯、販売戦略、強み、弱みなどを分析します。競合他社がどのようなターゲット層にアプローチしているのか、どのようなマーケティング戦略を展開しているのかを把握することで、自社の立ち位置を明確にすることができます。
自社分析: 自社の強み、弱み、経営資源、技術力などを客観的に分析します。自社の強みを最大限に活かし、弱みを克服するための戦略を立てる上で、自社分析は非常に重要です。
これらの分析を通じて、自社が置かれている状況を正確に把握し、今後の戦略立案の基礎を築きます。
環境分析を怠ると、市場ニーズを無視した独りよがりの商品開発に陥り、失敗するリスクが高まります。
環境分析の結果を踏まえ、どのようにしたら勝てるのか、具体的な戦略を立てます。
ターゲットの明確化: 誰に、どのような価値を提供したいのかを明確にします。年齢、性別、職業、趣味、ライフスタイルなど、具体的な顧客像(ペルソナ)を描くことで、より効果的なアプローチが可能になります。
戦うべき市場の選定: どの市場で勝負するのかを決定します。ニッチな市場に特化するのか、既存の市場でシェアを奪うのか、新たな市場を創造するのか、様々な選択肢の中から最適なものを選びます。
ポジショニングの確立: 競合他社との差別化を図り、自社独自のポジションを確立します。価格、品質、デザイン、機能、ブランドイメージなど、様々な要素を組み合わせて、顧客にとって魅力的なポジションを作り上げることが重要です。
戦略立案は、商品開発の方向性を決定づける重要なステップです。
明確な戦略がなければ、場当たり的な施策を繰り返すことになり、成功には繋がりません。
戦略立案に基づき、具体的な打ち手を考えます。具体的には、以下の要素について検討します。
商品・サービス: どのような商品やサービスを開発するのか、具体的な仕様や機能、デザインなどを決定します。
価格: どの価格帯で販売するのかを決定します。競合他社の価格や顧客の支払意欲などを考慮し、適切な価格を設定することが重要です。
販売方法: どのようなチャネルを通じて販売するのかを決定します。オンラインストア、実店舗、卸売など、様々な販売チャネルの中から最適なものを選びます。
販売促進: どのように顧客に商品の魅力を伝え、購買意欲を高めるのかを検討します。広告、宣伝、キャンペーン、SNSマーケティングなど、様々な販売促進策を組み合わせることで、より効果的なプロモーションが可能になります。
施策立案は、戦略を具体的な形にするための重要なステップです。
独創的なアイデアや斬新なデザインも重要ですが、それらが戦略と整合していなければ、効果を発揮することはできません。
売れる商品開発の成功の鍵は、徹底的なリサーチにあります。
環境分析、戦略立案、施策立案という3つのステップをしっかりと踏み、市場ニーズに合致した、競争力のある商品開発を目指しましょう。
最初から施策立案に飛びつくのではなく、まずは9割をリサーチに費やす覚悟で、徹底的に分析を行い、戦略を練り上げることが、成功への近道です。
いかがでしたでしょうか?
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